えっと、、、すしざんまい。
あらすじメモ
あらすじも何もあったようなものじゃないけど...
タイトルの通りヒトラーが登場するお話。ユダヤ人をはじめアンネ一家を殺させまいと、探偵と助手がタイムマシンで過去へ飛ぶ。
...という本筋はあるにはあるものの、終始ギャグやコメディが飛び交うから歯車が噛み合ってるんだか噛み合ってないんだか。
見どころや感想
いい大人達が140分間バカ騒ぎやってる、それだけ(すごく褒めてる)。セリフにも「7200円も払って何もない」というブラックさ。えっと、賀来さんのクロンボかっよこかったです。
途中で流れる"ヒトラーMAD"とでも言おうか。映像に字幕をかぶせてギャグにしちゃってるのは効果的だったと思う。途中からチャップリンと混ざって結局どっちがどっちなんだか。ズルい。
装置メモ
平の舞台に正方形を傾けた枠が前後2つ。スクリーンは適宜上下する。枠自体もスクリーンの役割を果たしていて、キレイに投影されていたのは心地よかった。机やベッドなど部屋の道具、会議室、檻など、場面に応じて適宜出し入れがされていた。
さいごに
ナイロンはブラックなジョークがどうとか耳にしていて、KERAさんの脚本を観てみたいというのはあった。蓋を開けてみれば常に笑いが絶えず、"ナンセンスコメディ"ってこういうことかと実感した。何もないと言いつつも"ヒトラーに物申す"という軸はブレないし、ところどころの小ネタが後の場面で拾われたりと、繊細に作られてるなあと感じる次第。
とはいえ全力でバカ騒ぎができるのは素晴らしいし、2時間以上続けられちゃあそれはやっぱり芸術だよね。