観劇メモ

観に行った舞台のメモや感想を書きなぐる場所。

Project Nyx『かもめ 或いは寺山修司の少女論2016』を観てきました。

やっぱりアングラはよくわからんけどすごかったよ!

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考察皆無のただのメモです。語彙力が足りない。

あらすじメモ

舞台はとある港町?少年と少女の物語。

「ビッグな海賊になって帰ってくる!」と云った少年はついぞ戻らず、互いに想いながらも交わることは無かった。

不勉強でごめんなさい。

見どころメモ

少年と少女の朗読がたまらない。地の文、人物のセリフ、その切り替わりが心地よい。ころころと変わる表情は可愛らしく、ふとした時に交わる二人の視線は心温まる。

役者が人物を演じるだけでなく、"寺山修司役"や"少女役"の人形も出番が多い。人形と役者の対話が実に自然で、その動きの繊細さだけでも一つの芸術だろう。人形故に四肢を引き伸ばしたり空中で回転させることもでき、幻想的な世界に拡がりを見せていた。

三大美女の身体表現や生のバイオリン&歌も美しく、終始なんとも言えない不思議さに満ちた空間であった。

装置メモ

アンティークなソファと蓄音機、あと机。レコードをかけるのはもちろん、少年と少女が本を読むシーンも落ち着く。奥行きはあまりなくスクリーンになっている。

と思いきやスクリーンの奥に更に空間が。船を置いたり椅子・湯船といった装置をセットすることも可能。前面と紗幕で隔てることで、ダンスの演出を幻想的に映すような使い方も。

その奥にも更に空間があって。奥の奥に映し出された月(とかぐや姫)は雰囲気が出ますね。

思ったこといろいろ

「作者が言いたいのはこういうことなのかなあ」と思いつつ「でもやっぱよくわかんないや」となっちゃう。ところどころ「いいなあ」「好きだなあ」という要素があったので、自由に感じていればいいのだろうか。

それでも最後の最後に、やっぱり二人は互いに想っていたのだなあと分かると、何とも言えない嬉しさが溢れ出るものである。

Project Nyx『かもめ 或いは寺山修司の少女論2016』/作:寺山修司/演出:金守珍
2016/10/27(水)19:30(リーブル回)@芝居砦・満天星