あれから1年、パワーアップしたプリミュが帰ってきました!
あらすじ
いつものようにプリパラに向かう真中らぁら、ショップに着くと「準備中」の文字が。
そこに現れた青眼鏡のめが兄ぃ・めが姉ぇに連れられロッポンギ店へ。すると"システムの都合で"2年前の世界にタイムスリップしてしまう。
それはソラミスマイル結成前のプリパラ世界、これでは未来が変わってしまう!?
みどころ
舞台の拡大
もちろん物理的なアクトスペースの話ではない。
客席通路のデイ入りが増え、移動中の会話(アドリブ含む)を楽しむ余裕が激増していた。さらに上手脇では企みを進める青メガネ、下手脇ではダンス完コピの小らぁらの姿。もうどこを見ていればいいのか。
何回観ても、どこから観ても、作品を堪能できるであろう。
Prizmmy☆の参加
プリティーリズム時代からシリーズを支えるアイドルユニットPrizmmy☆から高橋果鈴・宮崎妃夏が参加。これにより「Jumpin'! Dancin'!」が自然な流れで組み込まれており冒頭から一気に盛り上げる。
曲の追加はもちろん、アンサンブルもふたりを積極的に起用し、パフォーマンスの幅が拡がったように見えた。
俳優・畑中智之という存在
個人的にはここが一番の見どころ。
演劇集団キャラメルボックスの主演俳優が参加となっちゃあ楽しみも倍増である。
コミカルな部分やアドリブの安定感はバツグンかつ、キメるところはかっこよく。「ただのアイドル芝居でしょ?」とは言わせない作品に仕上がっていたと思う。
共に遊べるシーンの多かったドロシー&レオナは約得ですよ。
装置メモ
これは昨年と大きく変わっていないように思える。階段状の舞台と、せり出すランウェイ。
細かいところではメイキングドラマの小道具がカッコヨクなっていた。たとえば…
ニサンガロック:楽器のLEDが光るだけでなく背景の鎖も豪華に。レオナベースがレフティに。
フローズンキャッスルミラージュ:結晶のキラキラ具合が倍増。
トモチケが舞う演出はナシになったのかな、あと光るブレスレット。労力対効果を想像すると納得ではある。
まとめ
正直なところ「まあこうなるよね」という部分が多かった。目が肥えたとも言う。それもそのはず、前回はゼロからの具象化であったためだ。新しいメイキングドラマの創造を求めるのは、それこそ筋が違う。
大まかなストーリーはそのままに、劇場のダイナミックな活用と細部のブラッシュアップが素晴らしかった。アドリブの増加ををはじめ「何度も通いたくなるプリパラ」という空間がそこにはあった。
こんなに客席を意識してもいいのか?と思いもしたが、実際には逆だ。「プリパラの世界ならきっとこういう距離感だろう」を追求した結果だろう。
舞台『ダンガンロンパ』ではプリミュ(1016年版)の経験を元にお仕置きシーンを作り上げたという演出:田尾下さん。映像作品を具象化するその手腕、今後も楽しみにしてます。
ライブミュージカル プリパラ み~んなにとどけ!プリズム☆ボイス2017/脚本:坪田文/演出:田尾下哲
2017/01/28(土)11:00@Zeppブルーシアター六本木