『ミュージカル少女革命ウテナ 深く綻ぶ黒薔薇の』観てきました。
ミュージカルは苦手なんですが、完全に虜でした。良かったです。
前の晩にdアニメストアで生徒会編を観ました。予習してて良かった。
黒薔薇編は「主人公じゃない人達」が話の軸になるところが好きなんですよね。誰しもに当てはまる悩みに切り込む、というか。
一方で「御影と馬宮って何者だったんだ…」ってなったのもまた事実でした。
生徒会編と同様に要素をうまく絞ってあるので、小難しく感じることなく、作品の世界に入り込めた気がします。
雑に並べる
- 前作同様に、原作の良さを活かした演目でした
- 色んな人が決闘者になるし、それぞれパートナーから剣を引き抜くことになるから、とにかく画面が賑やか
- 歌唱と一体化して決闘を見せてくれるのはスピード感ある
- 掛け合いがクロスする(そして相互に掛詞になっている)のも見事
- 「ディオスの力」をアンサンブルの1人が演じる(共闘する)形式は、TVアニメとはまた違う、舞台ならではの見せ方ではなかろうか
- 「カウベル」のくだりあります
- 決闘シーンを絞って、他のパートで原作のエピソード拾うのうまいですよね
役者すごい
- ウテナの能條愛未さん成長してますよね?
- アクションもだけど、セリフの聞き取りやすさが特に
- 引き続き、若葉と七実が特に「そのまま」って感じで好き
- 徳山秀典さんの年齢を感じさせない姿が御影草時らしさある
- 相変わらずアンサンブルが忙しそうで素晴らしい
- Gロッソだからって戦隊を思わせるアドリブは卑怯
装置メモ
- 大きな門、外周には根室記念館を思わせる額縁と影絵
- 左右に縦長の「影絵少女」のスペース
- 振り落としの使い方がうまい
- 焼け落ちた廃墟なんだから舞台上に残ってても不自然じゃない
- ていうか記念館って幕だったんだ…
- ちゃんと「推しが作った剣」も凝視しましたよ
- 箱馬に蝶や蛹や指が描かれていて良かった。あのアイコンは印象に残っていたので。
相変わらず「絶対運命黙示録」は迫力があったし、その一瞬で空気が変わる。まさに「少女革命ウテナ」で見たいシーンのひとつ。
とにかく「ミュージカル」にハマっていたし、ところどころ会話劇しているのもバランスがいい。
最近は「タイトルにミュージカルって付いてないから安心して観に行ったら本編ほとんどミュージカルだった」という苦い経験が多いので。逆に最初から「ミュージカル」と言われた方が、心の準備もできるし、制作側の意気込みも感じられるなと。
これ黙示録編もやるんですよね?
暁生カーも期待していいんですよね?
ミュージカル『少女革命ウテナ 深く綻ぶ黒薔薇の』脚本・演出:吉谷光太郎
2019/07/06(土)13:00@シアターGロッソ