思い出したかのように書く。
思い出したから書く。
雑に列挙します。
PSYCHO-PASSらしさ
- さすがの深見脚本。スピンオフで世界観を深める手腕は小説や各種外伝作品で照明済み。
- TV本編とは別のチームという位置づけで、関連しつつ喧嘩しないポジションでまとまっていたのは良い。
- 「中国語の部屋」「哲学的ゾンビ」初見じゃわかるようなわからないような、あやふやな認識で展開していくのが「PSYCHO-PASS観てる!!」って感じだった。
- とくに「潜在犯に監視官の意識を植え付けるとどうなるのか」なんていう、ファンなら思いつくような設定に対し、一つの回答を示した点は評価したい。
- それも結局シビュラの掌の上っていうのが胸糞悪くてPSYCHO-PASSって感じだった(褒めてる)
キャストについて
- 鈴木拡樹すごい・・・はもういいや。安定だし納得だし、シビュラに振り回され感情がボロボロになる姿も良い。
- 池田純矢のイヌ感というか、可愛い感じと肉体派な演技が良かった。
- (PSYCHO-PASSの勝手なイメージだけど「なんかよくわからん格闘技」を繰り出すように思ってる。その担当。)
- その他、特撮俳優がいっぱいいて美味しい思いができました。
- 高橋光臣という役者さんは『光より前に』で思ったんですが、高身長でシリアスなシーンを演じながら、的確にコメディな動きをぶち込んでくるのが良いですね。今作では狂気が増していました。
- 意外なところで、中村靖日さんがレギュラーメンバーでした。役としても役者としてもベテランの風格を感じます。
- サラリーマンNEOの頃からファンでした。イケイケの若手に混じって、齢を感じさせないのもすごい。
装置や演出について
- ドミネーターがドミネーターしてた。もっと使ってほしい。
- 反面、通信障害でミスすると台無しだから、回数が限られるのもわかる。
- つまり客席は電源切ろうな。
- 制作がポリゴンマジックだから映像技術はすごいとわかってた。
- もっとすごかった。
- 分析官のシーンなんて、舞台上にカメラ設置して、指示を中継してたよね…
先の見えなさと小難しさがあり、間違いなく「PSYCHO-PASS」のひとつの作品でした。2019年トップクラスに満足度が高い公演ではなかろうか。
DVDでもう1回観たいな。予約しそびれた。
「舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice」脚本:深見真/演出:本広克行
2019/04/25(木)18:30@日本青年館ホール